地域ブランド研究会 (毎月開催)

■第10回
講演者:

 明治大学理工学部建築学科 教授 小林正美 先生

テーマ:
 下北沢ブランドと回遊性の価値
日時:
 2009年3月27日(金曜日) 午後6時半〜午後8時半

下北沢周辺地区は、東京都世田谷区内の小田急線と京王井の頭線との交差点に位置し、近年「シモキタ」という名前で親しまれ、自動車が入れないような細街路のネットワークによる街自体の持つ空間構造と、そこで育まれた演劇や音楽などによるサブカルチャー的な文化的様相がうまく重なり合い、全国的に見ても非常にユニークな賑わいをもつ界隈となっています。

小さなスケールの駅にもかかわらず、一日13万人以上の駅乗降客は驚異的な数字であり、空き店舗数はゼロですが、テナントの入れ替わりも激しいのが特徴です。

近年、この地区をめぐり、小田急線の連続立体交差事業(下北沢駅周辺の鉄道が地下化され、地上に広大な跡地が生まれる)や戦後計画された都市計画道路の事業化によるインフラストラクチャーの整備が、「シモキタ」の街の価値である回遊性と賑わいに脅威を与え、地域住民、来街者、行政を巻き込んだ大きな社会問題として発展しています。街の価値をめぐる攻防と、ユビキタス技術による新しい回遊性創造の試みなどをご紹介して頂きました。


 ※ご参考
   ・明治大学の公式HP(先生のプロフィールや研究等が確認できます)
    http://www.isc.meiji.ac.jp/~arch/labo/kobayashi.htm
    http://www.koba-lab.com/

 

  ・株式会社アルキメディア設計研究所(先生が主宰されている事務所です)
    http://www.archimedia.co.jp/