昨年創立100周年を迎えた宝塚歌劇団は、女性だけで演じる世界に類を見ないユニークな劇団として、独自の発展を遂げてきました。今回は、阪神間モダニズムの中核要素として発展したタカラヅカのビジネスモデル及びブランド戦略について、ご自身の経験談を交えながら、次の内容についてご説明いただきました。
Q1:宝塚歌劇がどのような環境下で事業目的が決まったのか。
Q2:その際にどのようなビジネスモデルで戦略的に構築したのか。
Q3:宝塚歌劇の世界におけるコミュニティの確立は何が源泉なのか。
【要点】
1.黎明期のタカラヅカと外部環境変化への対応
・利益志向の変化から自主制作
・主催興業への充実へ
2.100年続いたビジネスモデルの特徴(「算盤」)
・「創って作って売る」垂直統合システム
・「主催興行の質・量両面での充実」「巧みな著作権管理手法」など
3.シロウトの神格化(「ロマン」)
・「未完成」のファンコミュニティ
・「未完成」、「感情移入」、「ブランド」のメカニズム
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